多摩川中流域


1.小さな発見



 6月の始め、雨がたくさん降った日の翌日、仕事が早めに終わったので中野島の多摩川を見に行った。

 河原の低いところに大きな水たまりができていた。しばらく見ていたら30〜40センチくらいのコイかフナが泳いでいた。この水たまりは元々は川の一部だったのだろう。魚を確認するために水辺まで降りていった。

 水たまりといってもなかなか広い。下の写真は下流側を見たもので、写っているのは水草ではなく、河原の草が増水した水にやや浸っているところ。

中野島の河原の池1

 水面を見ていて、気がついた。水たまりだと思ったのに、水が静かに流れている。しかも清流だ。
 もしかして・・・と思って、水辺を上流の方へ歩いてみた。

 下の写真がこの大きな流れる水たまりの源。河原の石の間から水が静かにしみ出して少しずつ流れていた。
多摩川の本流の一部が伏流水となり、ここからまた地表に出て流れ出しているのだ。

中野島の河原の池の水源


 この伏流水の源流から下流側を見たのが下の写真。向こうの方に大きな水たまりがある。そこが最初に魚を見た場所になる。

中野島の河原の池


 伏流水というのは知っていたが、身近な多摩川でそれを見ることができ、小さな満足を感じた。

(2005年6月撮影)





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